新宿にて長年指導に当たり、多くの門人に恵まれました。
当流は一介の家伝流派ですが、多くの志ある門人が集った要因に、当流独自の理念があると考えます。
当流では、戦国武士の技法を研究しています。稽古の目的は、一芸に秀でた「武術家」の育成ではなく、人格併せ持つ「武将(リーダー)」の育成を目指しております。
戦国時代において、真に求められるのは、技芸のみならず、リーダーに相応しい「人物」です。その為、当流では次のような方針を重視しております。
・実践的稽古の採用による実力の向上
・年齢や体格や性別に依らない心身の強さの追求
・優れた内面を育む武士道哲学の教授
これらの方針により、様々な方々に、日々の楽しみとして稽古に励んで頂いています。
また、今も昔も、優秀な人物に求められる能力に、大きな変化はありません。当流では、特に以下の哲学を重視しております。
志(こころざし)・・・各人の純粋で有益な目的意識と価値観
中庸(ちゅうよう)・・・欲に居付く事のない調和的な人格
太刀・断つの理念・・・欲や怠惰を断ち斬る精神的強さ
これらは、現代のリーダーや経営者にも求められる重要な哲学であります。それ故に、一般の方のみならず、多く「経営者や指導的立場の門人」に、技芸と哲学を併せた個人教授を行っております。各人共に、各界で大きく活躍されています。
当流では、ひたすらに技芸のみを追求する場だけではなく、「自身を守れる実力」や、「現実社会でも通用する哲学」、「現実社会での働きを助け、飛躍させる人格の育成」を促す総合的な学びの場である事を目指しています。
古武術という定義は曖昧で、正確な区分はありません。そんな中、当流は古武術と呼称しています。それは、人としての成長や進化を促すものが、古より脈々と受け継がれてきた、先人達による武芸や、哲学に他ならないからです。
特に、古くより日本人に重視されてきた神道哲学と、そこから派生した当流の武士道がその中核を担います。それらを育んだ先人に感謝の念を込め、当流は「古武術」と称しております。
当流は本質的には「伝統的」という観点を強みにしておりません。伝統は、敬うものであって、強みや魅力として語るものではないと考えているからです。
当流の目指すところは、過去に留まり、型に終始するという観点ではなく、実践的な鍛錬の重視と併せて、その対極に在る精神哲学の習熟を通して、志の高い「人物」を育成する事です。
当流独自の取組として、「現代に置ける古武術の可能性」を模索し、優秀な人物の輩出に向け、指導者一同励んで参ります。
士農工商から四民平等になって久しい現代。
武術は武士、男性、特別な人間のものではありません。
日々を強く、そして健やかに生きたいと願う全ての方のものです。
当流の稽古を通して、誠に強い心身を獲得し、技を身に付け、真に誇れる人物として共に成長していきましょう。
同門の士として、老若男女、皆様のご入門をお待ちしております。
一般社団法人 和文化教養普及協会:代表理事
甲州流柔術:代表師範
埴原有希士
【特 徴】
当家は、戦国時代に活躍した埴原加賀守常安の家系として、武士の習いとしての武術・哲学を、身内において研鑽してまいりました。
開かれた流儀として起こす事無く、一家伝の武術に過ぎなかった当流ですが、現代においても、その有用性や、学びとしての重要性は変わらないものと信じて精進しております。
そんな当流を、万人が系統だって学べる形に再編し、さらに、現代においてより有用な学びとなる様に改良した武術が「甲州流柔術」です。
【指導者と組織】
当流にて活躍する現代の指導者の一覧です。
埴原有希士
今井税幻
道幸京神
宇部由紀乃
高橋芳徳
また、認可を受けた門人や、組織の構成について閲覧できます。
【門人のご感想】
門人の方のご感想です。