指導の中でよくお伝えするのが、
「居着かない」
事です。これは必ずしも身体のみの話ではなく、心構えも同様です。
身体の居着きはひと目でわかります。
では心の居着きとは。
有り体に言えば思い込みや予想、惑い等の事です。
相手の構えから、こう動くだろうと予測は出来ます。
ですがこの構えだから、こうしか動かないだろう、ではダメなのです。
これがつまり思い込みや予想ですね。
惑いは相手を見すぎる事でもあります。
相手の挙動に目を奪われすぎて、それ故に自由な動きが奪われる。
これもまさに心の居着きと言えます。
居着きを生まないために、「脱力」があるのであって、「当流の目付」があります。
これらをばらばらなものとして捉えているうちは、うまく体現できません。
「中庸」や「調和」もよく口にしますが、こういった意味を持っています。
これらが古武術特有の心身操作と言えるでしょう。
東京 新宿 古武術・古武道・剣術等の武器術を学べる道場「甲州流柔術」
師範 埴原有希士
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