当流における非常に重要な心構えの一つです。
中庸とは、簡単に言ってしまえばバランスが取れている事を表します。
立合い、組手の類を経験されたことがある方理解できるでしょうが、中途半端な位置取り
は最も危険です。
「出るなら出る 引くなら引く」
これはとても大事ですが、とても難しくもあります。
武術全般に言えることですが、大事な事ほど実はシンプルで、そのくせ難しいものです。
どのようにその間合いを掴み、立ち回るか。そのために中庸が必要になります。
心の持ちようとして、攻めるばかりでなく、引くばかりでなく。常に相手に合せて必要な
動きをとります。そこに自身のこだわりや思い込みは必要ありません。
偏る事無く、拘る事無く、常に中庸に。
これが当流の思想の一つです。
東京 新宿 古武術・古武道・剣術等の武器術を学べる道場「甲州流柔術」
師範 埴原有希士
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